2026-02-01 #ブルベ
前日譚
2025年、SRを目指してエントリーをした600ブルベの数はなんと4つ。そのうち実際に走れたのはたったの2つ。そしてその2つはどちらもDNFだった。
だからこそ2026年はなんとかしてSRを取らなければならない。もう600を落とすことは許されない。
600の攻略の鍵は登坂タイムの短縮。そのためにはSSTが必要になる。前年の失敗を反省して基本的には平日にSSTをやる日々。
興津1000以来増え続ける体重は落ちる気配を見せないまま重い体と落ちていったFTP、突きつけられるPWRに上げなければならないやる気はこれっぽっちも上がってこない。
しかし上げなければならない。やる気もFTPも。
今までなんだかんだでロングライド一発でやる気を戻せてきていた。
1月、新年初端のブルベに400を置いたのはもはや荒療治である。だがここで自分を取り戻す。これは2026年のイグニッションキー的ブルベ。
序
昨年このブルベに出た時はひどいもんだった。雨なのである。
7時間くらい走り疲労も溜まり寒さでいつも以上にカロリーを失いながらヘロヘロ状態になった矢先に雨。幸い足の合う人と一緒に走ることができたので最後はボロボロの状態ではあるもののどうにか完走できた。
もし今年も雨だったら絶対DNSするつもりだったのだがなんと今年は晴天。そして名前の通りの超追い風。完全な条件が整ってしまった。
このブルベは新幹線駅の三河安城をスタート地点としてゴールの逗子市を結ぶ400kmのブルベ。ほとんどの行程が海岸に沿っているため登りらしい登りはほぼ存在しない!そして追い風!完璧な条件のブルベである。
良かったぜ。今年は本当にやる気が出なくてここまでSSTと3分走くらいしかやってなかった!ロングライドなんて100km超えを1回やったのみ!
本当にどうにかなるのか?疑問もあったが防寒と食事、あとはタイムを捨てていれば多分なんとでもなるはず!と思って気楽に構えていた。(流石にブルベが近づくにつれて徐々に緊張していき、最終的にドキドキして2時間くらい寝るのが遅くなったりもしたが)
チケット買うか
毎年新幹線のチケットを買うのに苦労するので今年は事前にチケットを買っておこうとあらかじめSmartEXでチケットを注文!どうせこのブルベに出る人と席の取り合いになるだろうと思ったので早いに越したことはない!早割?も効くしね!
チケットは余裕で獲得できたので当日iPhoneを利用して改札を潜る。

走る

到着したら1時間前だというのにランドヌールが大挙していた。そうこのブルベ、序盤は市街地を通る都合でウェーブ出走になっているのだ。

自分もなるはやで参加したかったので1時間前に三河安城に着くようにしたがそれでもいっぱいいる。出走リストに署名をして出走時間の最短を確認したら13:10スタートが最速とのこと。つまり13:00ウェーブは埋まってしまったらしい。
残念ではあるが10分遅れなら別にいいか。そもそもタイム狙って走ってるわけじゃないしな!ということで受付してブリーフィング、検車を待つ。この時間はやることがないのでさっむい。クリートをSpeedPlayにしていたのもあって駅前を走っていた(ランで)。


検車が終わったら速やかに出発。例によって市街地区間は全ての信号に引っかかる。あと脚の揃わないスタート直後の集団にくっついで車列を伸ばして走りたくもないので車が途切れたら抜いていく。
程なくして13:10出走組の先頭に出た。ここからは00分組と05分組をちょっとずつ捉えながら市街地を抜けていく。
風は例によって追い風だ。非常に強いが市街地だとたまに真横から吹きつけてきてちびりそうになることもある。気をつけて走る必要はあるが頑張らなくても35km/h以上の速度が簡単に出てしまう。
一部陸橋を抜ける場所があったのだが、トレランで鍛えられたランの力が疼いて階段を駆け上がっていってしまった。ランができるとこういうことができるのか!とちょっと感動した。
大井池〜PC1
1時間くらい走ったら大井池なる丘の上の貯水池的なところへの登りが出てくる。去年の記憶だとここが田舎道への入り口になる。
登りではあるが小高いという言葉がぴったりな標高で勾配も緩い。そして追い風なのでアウターでもガンガン登れちゃう。こういう時は大抵無理をしてパワーオーバーしちゃうので無理をしないようにSSTの出力をキープして登る。結構いいペースなのでこの登りでそこそこ先発組を捉えることができた。
ここまでで20km。PC1が56kmなので距離的に言えば1.5時間くらいだろうか。
追い抜くことはあっても追いつかれることはほぼないペースで走っていたら後ろからゴーという轟音と共に一台のキャノンデール乗りが抜いていった。
なんという巡航性能だ!信号で追いついたので後ろで補給食を食べていたら声をかけられたのでちょっと会話。聞けばPWRが4.5倍あるらしい。
またプレデターが出ちまったか...。このブルベも全盛期(PWR5倍)へ戻すためなのかベーストレーニングとして出ているらしい。
ちょっと走ると追い風に乗って40km/hでぶち上げて走ってしまう。後ろにつく分には困らないのでいい感じに足を休めながら楽をさせてもらった。
途中下りの加速が凄まじくて200mくらい差がついたので流石にここまでかなぁと思っていたが登り返しの魂の踏み(400wくらい)で追いつき、そこからは平坦も増えたのでついて行かせてもらう。
そんなこんなで瞬く間に56km。PC1である。
前を引いてくれたプレデター兄貴に感謝を伝えてコンビニでお買い物する。
事前の情報でPC2が18:00に閉店するらしいと聞いていた。今日の自分の想定ペース(=200km/9時間)で走るとギリギリ営業終了してる可能性があったので万が一閉まってた時に備えてちょっと多めに補給食を買う。
季節的に長時間のPC滞在で体が動かなくなるのはわかっていたので速やかに食事をする。
ジェルとエナジーバーをぶち込んだら速やかに乗車。しようと思ったが念の為トイレもいくことにした。めっちゃ混んでて食事して時間潰したいくらいだったが15分くらいで再出発を切ることができた。
PC1〜浜名湖
多分プレデター兄貴の脚ならどこかで捕まるかもだがその時はまた後ろにつかせてもらうかなぁとか思いながら走り出すと直前2週にやってた香貫山3分走のおかげか魂の踏み込みで消耗した筋肉が回復しているのがわかったのでここからは上げすぎず、頑張ってもSSTで行こうと決めて走る。
いつもエアロポジションを取って走り、結果としてそれが速度以上に疲労につながってんじゃないか?と思ったので今日は追い風だし下ハン握って走ってみることにする。
すると意外にも速度は出る。でも自分はかなり楽だ!少なくともこれで腰の筋肉が爆発するまではこれで走ろう!ということで下ハン握って走っていく。
追い風なので実力とは違うのだが速度も32〜38km/hくらい出る。そうすると何が起こるか?楽しいのである。
前にいる人たちを追い抜きながら走っていくと浜名湖に到着である。
雄大だ。夕焼けと重なって最高の映えスポットだ。写真撮りたい...と思うのだがだめだ。停車しない。停まったら寒くて詰む気がした。
PC1から浜名湖までは登ったり降ったりを繰り返す。つまり汗をかくのだ。日の傾いた時間に汗で湿ったウェアで停車するなど許される所業ではない。そもそもPC2が営業してなかったらさらに厳しいことになるとなると停まってる場合じゃない。
泣く泣く走り続ける。浜名湖の最西に出た時くらいから今日一番とでも言うべき風が吹いてきた。追い風である。すごい追い風である。
とんでもない風である。飛んでも無いというか飛んでるレベルの風が吹く。流石にこの速度はクリテリウムでしか体験しないような風である。平均140wでありながら平均時速は36km/hにも迫る。
ビビるくらいの速さで爆走すると17:30くらいにPC2に到着。閉店作業で忙しくしているタイミングだったので補給食を買い込む。お餅とジェルにおにぎり。
PC2〜御前崎
PC2が100km地点になるのだが、ここから次のチェックポイントまで90kmくらいある。意識的にどっかのコンビニに行くでもしなければ補給するところはどこにもない!そして停車したくないのでとにかく大量の補給食を買い込んで走る。
コンビニの外に出たら速やかに餅を2つ食べる。これ以外はあとはジェルだけ摂取して90kmを凌ぐ。外は風が強いのでマジで寒い。水を飲んだだけで冷えて死にそうになるので速やかに再乗車して走る。停止時間は10分無いくらい。
PC2が浜名湖の東側でここから静岡市と焼津市の間の峠を目指す。峠は195km地点にある。
ルートはそのまま太平洋自転車道を東へ爆進し、御前崎が見えたら北上するという太平洋沿岸沿いルート。つまり御前崎までの40kmはずっと追い風!ずっと俺のターンである!
信号には毎回かかって停車することにはなったけど信号間の距離はだいぶ長い。何より追い風で速度が出るのもあって非常に快適に走れる。踏む気はなくても踏めちゃうくらいの風なので信号がむしろありがたいくらいに走れる。
この区間を1.5時間で駆け抜け!?(32km/h)北上すると徐々に横風になってくる。
さっきまでの爆風に脇腹を刺される形で結構辛い。信号も増えてきて停車回数も増えていく。何よりもジェルしか補給してないのでちょっとカロリー的にも厳しいかも?と思っていたのだがまた追い風に戻ったりしてペースが劇的に落ちることはなかった。
御前崎までの40kmをやばい速度で抜けられたので200km/9時間で走れたら理想なんだけどなぁなどと事前に考えていたペース予想は頑張ったら200km/8時間乗せられそうなのですが?というペースになりつつある。
御前崎〜豚汁チェックポイント
暗闘と静岡の西側は市が多すぎてよくわかんねぇ。あといくつ超えたら焼津で静岡なんだよ?とか考えながらただ距離を消化するマシーンになっていたら痛恨のミスコースをかましてしまう。
復帰するために急制動からの急旋回をしたらあわや落車というくらいまで失速して。無理やりクリートを外してなんとか耐えたのだがそこで足と体幹を痛めてしまう。
落車するよりはずっとマシなのでそのまま走る。もうすでに焼津に到達していたらしい。ということは195km地点のチェックポイントは目前だ!
ここまできて徐々に風が弱まり始めていて一瞬西向きに移動(風上向き)するのも楽になってきた。
190kmくらいで先頭に自転車のあかりが見える!一台かな?と思って追いかけていたら複数台あったらしい!
パックだ!この位置で集団ということは最前組はもうチェックポイントを通過してるかな?と思いつつ、チェックポイントの受付が混むのが嫌という理由で全力の追走を仕掛けるもカロリーが足りず苦しい。
流石にチェックポイントは峠の頂上なので登りに入れば全部抜けるはず!と思って気合いで追走するも登りで速度が上がらず。
インナーに入れて追いかけていたらなんと山頂前のトンネルで記念撮影している先行集団に遭遇!

僕も撮影しようと思ったのだがむしろ混み合う前の受付に行ける!ということでこれ幸いにと通過して受付!
このチェックポイントでは激うま豚汁がいただけるんですねぇ!
なのでPC2で食べないのにおにぎり3個も買ってたんですねぇ!
到着時間も8時間と10分。なんという高速移動だ。9時間で到着できたらよかったのでここでちょっとゆっくりできるねということで美味しい豚汁をありがたくおにぎりと共に頬張る。
もうリタイアしていいか?という定番の雑談をしながら。